第二十二章　キャミソール風ブラウスとダブルペプラムスカートパターンのデジタルトワルチェック

今回は、肩を出したキャミソール風ブラウスとダブルペプラムスカートのパターンメーキングとデジタルトワルチェックについて解説します。それでは、始めましょう。

第二十二章　キャミソール風ブラウスとダブルペプラムスカートパターンのデジタルトワルチェック

１. ACS_レディ―ス（セットイン）ボディのスローパーを作成する

【図１】①本コラム第十七章で作成した補助ダーツ無しのプリンセススローパーを用意し、②トワルチェックする。

【図２】①3Dメニュー[ボディ展開]で作成した前後下身頃を用意する。
②ヒップ線で合わせて前後スカートに統合する。
③スカート丈を550mmに延長し、前後２本ダーツのスカートスローパー(黒線)とする。
④プリンセススローパーの上にスカートスローパーを着せてトワルチェックする。

２. 前後身頃をパネルラインに修正する

【図３】①前後身頃と脇身頃を赤丸印で突き合わせ、回転中心にして後肩ダーツを閉じ第四ノッチで5mm、前肩ダーツを閉じて第二ノッチに10mm残りをバスト線に開く。 ウエスト位置からパネル線をひく。
②後身頃、後脇身頃、前脇身頃、前身頃に分離する。
③トワルチェックする。

３. トワル上で、ネックライン、袖切り替え線をマーキングする

【図４】①3Dメニュー[PMプリフォームの線作成]で、袖を縫合し着せ付けたトワルにⓐ袖切り替え線とⓑデコルテのネックラインを直接マーキング(青線)する。
②型紙に反映タブをクリックし、③パターンにトワルのマーキング線を反映する。

４. キャミソール風ブラウスのトワルチェックをする

【図５】①マーキングした線からパーツを取り出し、持出し15mmを前中心線からひき、釦8mm×5個を付ける。
②トワルチェックする。

５. スカートのペプラム切り替えをつくる

【図６】①後スカートにペプラム線(赤線)２本をひく。
②ペプラム上パーツと下パーツをペプラム線(赤線)で取り出し、ダーツ先から垂線をひく。
③ダーツ先を回転中心(赤丸印)にして、ダーツを畳みペプラム線に開く。
④ペプラム上下パーツを4等分し、赤丸印を回転中心にして、80mmずつ開き裾線(赤線)を図のようにひく。

【図７】①後スカートは中心線をミラー軸に左右に展開し、前スカートは、上前下前とする。ペプラム上下は後中心線をミラー軸に左右に展開する。

６. ダブルペプラムスカートのトワルチェックをする

3Dトワルを作成するプロセスを見てみよう。
【図８】3Dメニュー[線情報の設定]でパーツの縫合設定をする。

【図９】3Dメニュー[配置の設定]で、パーツ位置や重なり順を決める。

【図１０】3Dメニュー[PMプリフォーム]で軸固定(ピンク線)し縫合する。

７. ACS_レディ―ス（セットイン）ボディで上下のアイテムを組み合わせてトワルチェックする

【図１１】①キャミソール風ブラウスとダブルペプラムスカートをPMプリフォーム設定する。
②ブラウスの上にスカートを着せてトワルチェックする。

８. ACS_LadiesHumanBodyをショー・モデル体型に変更しトワルチェックする

【図１２】ACS_レディ―ス（セットイン）ボディは標準ミス9号体型であるが、ACS_LadiesHumanBodyに切り替え、ショー・モデルサイズの身長1690mm、痩せ型体型で、スカート丈をミディ丈(150mm長くする)に修正してトワルチェックしてみよう。
①ボディ作成ウィザード(一部抜粋)で、身長を1690mm、体型を痩せ型に変更し、②3Dメニュー[PMプリフォームの配置]で、重ね順設定する。

【図１３】①キャミソール風ブラウスとダブルペプラムスカートをPMプリフォーム設定する。
②3Dメニュー[PMプリフォーム]でブラウスとスカートのボディへの配置を確認し、③デザインテーマの「市松模様」を前後身頃と下ペプラムパーツに大きさを変えて配置し3Dトワルでチェック修正することで、クラシックなイメージのダブルペプラムスカートを軽快でモダンなスタイルに変身できた。