第二十三章 ボレロ重ね着風Aライン、テントラインドレス2型のパターンとデジタルトワルチェック

フラット・パターンメーキングとデジタルトワルチェック vol.23 著:関川 政春

  • コラム

Kiiya_ModeliaStylish_38_N(セットイン)のボディを使用して、ボレロ重ね着風Aライン、およびテントラインドレス2型のパターンメーキングとデジタルトワルチェックについて解説します。それでは、始めましょう。

第二十三章 ボレロ重ね着風Aライン、テントラインドレス2型のパターンとデジタルトワルチェック

1. Kiiya_ModeliaStylish_38_N(セットイン)ボディから作成したブラウススローパーをシースドレススローパーに修正する。

【図1】① 第二十章のコラム図5で作成したブラウススローパー丈(赤線)をシースドレススローパー丈950mmに修正し、②トワルチェックする。

シースドレス(sheath dress)スローパーとは、「刀などの鞘(さや)」のように、体にピッタリ沿った環状の細長いシルエットのドレス原型。

2. シースドレススローパーを、ボレロ重ね着風Aラインドレスに展開する。

【図2】① 前後ヨーク線(赤線)を袖ぐり線角から脇線20mmで図のようにひく。
②後身頃の肩ダーツ先から第四ノッチ、ウエストダーツ中心線、その線と脇線間を等分した垂線を裾線までひき切り開き線とする。前身頃バストポイントから第二ノッチ、ウエストダーツ中心線、後身頃●印と同寸を脇線からとり垂線をひき切り開き線とする。
③後ヨークを身頃から分離して、赤丸印を回転中心にして第四ノッチで5mm開く。
④ダーツ先から30mmの水平線をひき、襟ぐり線中点と結ぶ。
⑤赤丸印を回転中心にして肩ダーツを閉じ、襟ぐり線に開く(赤線)。

【図3】① 前ヨークを身頃から分離して、②赤丸印を回転中心に肩ダーツを閉じ、第二ノッチで10mm開く。
③前後ヨークの肩線を突き合わせ、襟ぐり線(赤線)を図のように引く。
④前後ヨークを襟ぐり線(赤線)でカットし、切り開き線の赤丸印を回転中心にして、⑤開き幅表の数値を裾で開き、ウエスト線を100mmハイウエスト位置にして、脇線を直線(赤線)でひき直す。

【図4】①スカート丈を100mm短く修正しトワルチェックする。
②㋑袖幅線から丈を70mmにカットした袖スローパーを用意し、切り開き線(赤線)をひく。㋺垂線で8mm、凹線で5mm平行に切り開く。㋩袖口線脇で15mmカット、③セットインスリーブをトワルチェックする。

【図5】キャップスリーブに修正したいので、①図4㋩の半袖を用意し、②囲み製図で図のように修正する。
③キャップスリーブを縫合し、トワルチェックする。

3. ボレロパーツを作成する

【図6】①図3④の前ヨークと前身頃パーツを用意する。
②前ヨークと前身頃(赤線)をバスト線で突き合わせる。
③バストポイントと第一ノッチから20mmの直線を切り開き線として④赤丸印を回転中心にしてサイドダーツを閉じ袖ぐりにダーツを開く。
⑤前ヨーク線で切り離しダーツ先を20mm控える。
⑥持出し幅80mmをひき、襟ぐり線と前端線(赤線)を図のようにひき23mmの釦を付ける。

4. ボレロ重ね着風Aラインドレスのトワルチェックをする

【図7】①3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合を設定、②重ね順設定でヨーク、身頃、袖を1に重ね着風ボレロパーツを3に設定する。
③ミラーにチェックを入れ型紙色塗りつぶしをクリック、④ボディへの配置を確認、⑤縫合する。

【図8】パーツを縫合した状態で、[パーツの表示/非表示]を使って①袖とボレロパーツを非表示にしてAライン身頃シルエットを確認する。
②袖を表示にして③袖付けをトワルチェックする。
④重ね着風ボレロパーツを表示にして最終のトワルチェックをする。

Aラインドレスよりも更にゆとりを加えたテントラインドレスを作成してみよう。
5.シースドレススローパーを、Hラインドレススローパーに展開する。

【図9】① 後身頃の第三ノッチからウエスト中点、前身頃の第一ノッチからウエスト同寸(赤丸印)幅で切り開き線(赤線)をひき、②第三、第一ノッチを回転中心にHラインシルエットに展開する。
③トワルチェックする。

6.Hラインドレススローパーをテントラインドレスに展開する

【図10】① 後身頃肩ダーツ先、第三ノッチ、前身頃バストポイント、第一ノッチから垂線をひく。
②メニュー[切り開き展開]で、㋑切り開く分量、㋺回転中心を設定する。
③赤丸印を回転中心にして、図の寸法を開く。

7.テントラインドレスのマニピュレーションをする

【図11】① 切り開き線(赤線)をひく(図2、図3参照)。
②赤丸印を回転中心に前後肩ダーツを閉じ、図の数値を開く。
③袖ぐり線を繋ぐ。
④前後襟ぐり線(赤線)をひき、⑤下の前後身頃を取り出し、作成済の図5②キャップスリーブを用意する。

8.テントラインドレスのトワルチェックをする

【図12】①3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、②半身パーツでトワルチェックする。
③実際に使用する生地柄を貼り付けて全身パーツでトワルチェックする。 

関川 政春(セキカワ マサハル)

2002年~2017年 国際トータルファッション専門学校 校長

現在は校長を退任し、同校の非常勤講師としてアパレルCAD教育に携わる

2017年6月にデジタルトワル研究についての書籍出版と同時にウェブサイトを公開

※下記参照

活動

ファッションビジネス学会全国大会(2016年開催)で、3Dトワルを活用した「婦人テーラードジャケットのパターン&3Dシミュレーション検証」を発表

2017年11月25日開催のファッションビジネス学会全国大会において、デジタルトワルの活用事例を発表

ウェブサイト http://masa-cad.com/
出版書籍 Pattern Magic & Digital Toile Lesson レディーステーラードジャケット編 【電子書籍】
PATTERN MAGIC II3D 資料ダウンロード