第2回「3DCGの基礎知識」

3DCGを業務にとりいれるためのヒント

  • コラム

第2回では、3DCGの製作工程とツールについてご紹介いたします!

1. 衣服製作と3DCG製作の違い

3DCG製作は衣服製作とどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれの工程について簡単に整理しましょう!

衣服製作と3DCG製作

こちらの図は、上段が衣服製作の工程、下段が3DCG製作の工程を示しています。
衣服製作は品質の良いサンプル・製品を製作することがゴールであり、3DCG製作は品質の良い3DCG画像を製作することがゴールです。
3DCG製作では、形を作る3D化だけでなく、柄や素材の表現、ボディの設定などリアル化するための工程がいくつかあります。

2. 3DCGの製作工程

3DCGの製作工程について、深堀してみましょう。

3DCG製作工程

こちらの図は各工程の内容を示しています。
まず、デザイン・縫製を考え衣服の設計を行います。次に型紙から衣服形状のモデルを作成し、素材を設定し、色や凹凸感を表現します。 そして光源を設定し静止画を作成します。動画を作成する場合は、さらにボディに動きを付けます。
このような形で、3DCGは衣服とは異なる工程で作成されます。

品質の高い3DCGを作成する場合、アパレル向け3DCAD以外に、生地の柄や風合いを表現すること(STEP2)に特化したソフトウェア、光源の設定や静止画を生成する処理(STEP3)に特化したソフトウェアなど、各工程に特化したツールを併用することが一般的です。
そのため、全ての工程を1人で担うのは難しく、3DCG業界ではそれぞれの工程に専門家がいて、適材適所のツールを選択しています。
製品のイメージに合ったリアルな3DCGを作成するためには、多くのツールを使いこなす必要があり、習得には数年を要するというのが現状です。

3. 3DCGを扱う人材について

3DCG業務フローの理想と現実

アパレルの企画段階から3DCGを活用することで、総合的なコストと生産リードタイムを圧縮し、持続可能なファッション産業を構築することが理想と言われています。
しかし、高品質な3DCG画像・動画を作成することができる人材は不足しており、「3DCGを中心としたデザインワークフローが設計できない」というのが現状です。
目的を決めてツールを整備するだけではなく、目的を達成する「人」が重要になります。
近頃では、高品質な3DCG画像・動画を作成することができる人材として、「ファッション3Dモデリスト」という技術者の育成も話題となっています。

アパレル企業では、パタンナーにファッション3Dモデリストの役割を与えようとしている流れが多いと感じます。
しかし、高品質な3DCGの製作には様々な技術が必要であり、日々の業務と並行して身に着けることはそう容易ではありません。

4. まとめ

  • 高品質な3DCGの作成には様々なツールが使われる
  • ツール取り入れるだけでなく、ツールを扱う人材についても考える必要がある
次回は、パタンナーでも扱いやすい3DCGツールをご紹介!
東レACSが考える、3DCGを業務にとりいれるための提案をいたします。


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