第二十章 ラッフルカラーブラウスとタイトスカートパターンのデジタルトワルチェック

フラット・パターンメーキングとデジタルトワルチェック vol.20 著:関川 政春

  • コラム

Kiiya_ModeliaStylish_38_N(セットイン)ボディは、「ヌードボディ」です。衣服制作上のゆるみ入れが自由で、身体にフィットしたシルエットづくりに最適です。今回は、ラッフル襟付きタックインブラウスとタイトスカートのパターンメーキングとデジタルトワルチェックについて解説します。それでは、始めましょう。

第二十章 ラッフルカラーブラウスとタイトスカートパターンのデジタルトワルチェック

1.ACS_レディース(セットイン)とKiiya_ModeliaStylish_38_N(セットイン)のボディを比較する

【図1】①は、呼吸・運動やファンデーション着用時のゆとりが入った工業用ボディで角ばった印象の体躯。
②は、工業用ヌードボディで丸みのある体躯。特に、側面から①と比較するとヌード体躯に近い形状であることがわかる。

2. Kiiya_ModeliaStylish_38_N(セットイン)ボディから、ブラウスとスカートスローパーをつくる

【図2】①デフォルトで設定されている3Dボデイの面分割(12面)を確認し、②3Dメニュー[ボデイのパターン展開]で③12パーツに平面展開する。

(1)ブラウススローパーをつくる

【図3】①展開した上身頃、下身頃のパーツを前後身頃に統合する。
②ウエストダーツを前30mm後40mmのそれぞれダーツ1本に整理して、ブラウススローパー身頃(太線)とする。

【図4】①タテ130mm、ヨコ150mmの矩形をひき、袖中心線を中点ⓐから垂線でひきⓑとする。タテ線1/2から5mm上の点をⓒ、タテ線1/3から5mm下の点をⓓとし、図のように袖の目をひく。
②袖丈550mmに延長し、前シルエット線を等分し肘線、袖幅線、袖口線をひく。

【図5】①前後袖シルエット線をミラー軸にして、袖を開き袖原型1枚袖とする。
②前後身頃を袖ぐり線角ⓔで合わせ、ⓔと袖の目ⓕを突き合わせる。身頃と袖の第一ノッチ~第三ノッチをつないだ線が平行になるように袖原型(赤線)を回転し、袖山線と袖ぐり線のマッチングを確認する。
③ブラウススローパーのトワルチェックをする。

(2)スカートスローパー(ストレートシルエット)をつくる

【図6】①展開した下身頃パーツを前後スカートに統合し、20mm幅にダーツを整理し、スカート丈を550mmにする。
②切り開き線(赤線)を6本ひく。
③図の数値を平行に開く。中ヒップ線(赤点線)をひき、ダーツ先をその線まで短縮する。
④ブラウススローパーをタックインにしてトワルチェックする。

3.シェイプブラウス(タックイン)のシルエットをつくる

【図7】①ウエストダーツ位置を後身頃40mm、前身頃10mm脇側へ移動するための補助線(赤線)をひく。
②ウエストダーツを図のように移動する。
③ウエストダーツ間口を後30mm、前20mmに狭め、肩ダーツ先を移動する。
④赤丸印を回転中心に、図の寸法を開く。カマ幅の切り開き線(赤線)をひく。

4.ギャザー袖をつくる

【図8】①赤丸印を回転中心にして、後袖ぐり線で15mm、前袖ぐり線で10mm開く。袖ぐり線をバスト線まで繰り下げる(赤矢印)。
②袖幅線を身頃袖ぐり繰り下げ分の1/2下げる。第二ノッチから第四ノッチへ凹線をひいて、更に同ノッチから袖口線へ垂線をひいて切り開き線(赤線)とする。
③図の数値を開き、身頃袖ぐり線に合わせる。
④トワルチェックする。

【図9】①袖丈を600mmに延長し、カフス丈50mmを取り出す。
②切り開き線を袖山線に平行に20mmひき、中点から垂線をひく。
③赤丸印を回転中心にして袖山ⓧ~ⓩで55mm、ⓨ~ⓩで40mm開く。
④PMプリフォームで縫合設定する。
⑤トワルチェックする。

5.ラッフル襟をつくる

【図10】前後サイドネックポイントで10mm繰り下げ、前中心線から15mm幅の持出し線を引く。

【図11】①前後身頃を肩線で突き合わせ、赤丸印を回転中心に肩線中点位置で8mm重ねる。後襟ぐり寸法(黒〇印)同寸を5mm下げた位置からひき直し襟の付け線とする。直角に100mm襟後中心をとり、持出し線45mm位置と結ぶ。
②襟を取り出し、8等分する。
③赤丸印を回転中心にして 35mmづつ開く。

6.完成したパターンをトワルチェックする

【図12】完成したパターンを確認する。

【図13】①3Dメニュー[PMプリフォーム]腕を下ろすAで、縫合処理を開始し②腕の据わりが定位置にきたら停止し、ボディを回転させてトワルを確認する。

【図14】①ボディの腕を抜く。
②トワルチェックをする。

7.タイトスカートと組み合わせる

【図15】①スカートパターンを用意し、②トワルチェックする。

【図16】ラッフルカラーブラウスとスカートを組み合わせトワルチェックする。

関川 政春(セキカワ マサハル)

2002年~2017年 国際トータルファッション専門学校 校長

現在は校長を退任し、同校の非常勤講師としてアパレルCAD教育に携わる

2017年6月にデジタルトワル研究についての書籍出版と同時にウェブサイトを公開

※下記参照

活動

ファッションビジネス学会全国大会(2016年開催)で、3Dトワルを活用した「婦人テーラードジャケットのパターン&3Dシミュレーション検証」を発表

2017年11月25日開催のファッションビジネス学会全国大会において、デジタルトワルの活用事例を発表

ウェブサイト http://masa-cad.com/
出版書籍 Pattern Magic & Digital Toile Lesson レディーステーラードジャケット編 【電子書籍】
PATTERN MAGIC II3D 資料ダウンロード