第十六章 ドロップショルダージャケットのパターンとデジタルトワルチェック

フラット・パターンメーキングとデジタルトワルチェック vol.16 著:関川 政春

  • コラム

カジュアルアイテムに欠かせないドロップショルダージャケットのパターンメーキングとデジタルトワルチェックについて解説します。それでは、始めましょう。

第十六章 ドロップショルダージャケットのパターンとデジタルトワルチェック

1.ジャケットスローパーをトワルチェックする

【図1】ストレートシルエットを作成するため、身幅40mm基本スローパーから幅出しする。

【図2】ACS_レディース(セットイン)ボディに着せてシルエットを確認する。

2.前肩に移動する

【図3】①前後スローパーを、ウエスト線で切り離し、②スローパーの肩線を前肩に移動する。後へ袖が逃げぎみになることを防ぐ効果がある。
③トワルチェックでシルエットを確認する。

3.身頃のマニピュレーションをする

【図4】①前後身頃と袖に展開線をひく。
②赤丸印を回転中心に肩線に近い展開線で、肩の厚みを10mm開く。襟ぐり線に5mm、袖ぐり線に5mmと10mmを開く。前肩ダーツを閉じてその反動を前中心線ダーツに開く。ドロップショルダー袖にするため、袖山線のいせ量を減らし全体で15mm前後とする。

4.3Dトワルで、ドロップショルダー位置を決める

【図5】①3Dメニュー[線作成]で、②トワル袖山にドロップショルダー位置マーキング(緑線)③線のつながりを修正する。④マーキングが完成。⑤型紙に反映タブをクリック、⑥平面パターンにドロップショルダー位置(赤線)が記入される。

5.ドロップショルダー袖に修正する

【図6】①身頃を肩線で、袖をノッチで合わせ配置し、袖幅線に30mm平行な線を上にひく。
②マーキングした袖山線を目当てに、身頃袖ぐり線をひき直す。
③袖山線を袖ぐり線と同寸で引き直し、袖口幅250mmで袖を完成させる。

6.身頃シルエットをトワルチェック・修正する

【図7】パーツの縫合設定をして、ボディにトワルを組み立てる。ストレートシルエットのままでは、①改善前:ウエストの分量が多すぎる。
②改善後:後中心線ウエストで15mm、前後脇線ウエストで20mmカットした結果、バランスが良くなった。

7.襟を作成する

【図8】①サイドネックで、5mmフロントネックで10mm襟ぐり線をくり下げる。②襟外回り線を図のようにひく。③右側へ40mm左側へ20mmの位置と任意にスケッチした襟線を結び、襟付け寸法(●印)同寸位置にノッチを付ける。

【図9】①襟付け線㋑(赤実線)半径で円弧を描く、襟外回り線㋺(赤1点鎖線)半径で円弧を描く。2つの円弧に外接する直線をひき、襟後中心線で製図する、②襟を抜き出す。

8.襟を身頃襟ぐり線に合わせ修正する

【図10】①襟腰線の赤丸印を回転中心に、襟外回り線を3mmづつ展開し開く、②襟を前身頃中心線に突合せ、襟ぐり線の丸みに修正する。

【図11】前立て幅40mmで、ポケット、15mmの釦を4個始点から15mm終点から45mmに付ける。

9.2枚袖を作成する

【図12】①袖スローパーを前後シルエット線でたたみ、袖中心線を袖口線交点で前へ15mm移動(赤線)し、②袖の目をつくりパターン整理する。③移動したシルエット線で袖を開き2枚袖に分割し袖口切り替え、釦12mm4個にする。④内袖と外袖、袖口切替に分割する。

10.単品ジャケットのトワルチェックする

【図13】半身パーツを縫合設定し、トワルを組み立てる。ドロップ袖の落ち具合、襟幅のバランス、身幅のフィット感などを確認する。

11.スカートとの組み合わせをトワルチェックする

【図14】ACS_LadiesHumanBodyで、全身バランスチェックをする。

関川 政春(セキカワ マサハル)

2002年~2017年 国際トータルファッション専門学校 校長

現在は校長を退任し、同校の非常勤講師としてアパレルCAD教育に携わる

2017年6月にデジタルトワル研究についての書籍出版と同時にウェブサイトを公開

※下記参照

活動

ファッションビジネス学会全国大会(2016年開催)で、3Dトワルを活用した「婦人テーラードジャケットのパターン&3Dシミュレーション検証」を発表

2017年11月25日開催のファッションビジネス学会全国大会において、デジタルトワルの活用事例を発表

ウェブサイト http://masa-cad.com/
出版書籍 Pattern Magic & Digital Toile Lesson レディーステーラードジャケット編 【電子書籍】

3Dバーチャルフィッティングソフト
パターンマジック®Ⅱ3D