第1回 伝わりそうで伝わらない仕様書 その1
海外の縫製現場から見た日本のパターンと仕様書について
- レポート
本シリーズは、中国上海で縫製工場を経営されているDEPICTION-ONEの中村様に、東レACS主催の「縫製仕様書勉強会」にて「海外の縫製現場から見た日本のパターンと仕様書について」ご講演いただ内容をご紹介します。
言葉が違う海外の縫製工場へ仕様書を送るときに、起こりえるトラブルの例や、上手く伝えるポイントをご紹介しています。
第1回 伝わりそうで伝わらない仕様書 その1
1.分かりやすい仕様書に見えても・・・
ある仕様書の一部を準備しました。
一見すると各箇所細かく指示されており、書式も整然としているのでわかり易いと思われます。
しかし、この仕様書を縫製する現地の中国人がみたらどうでしょうか。当然日本語はわかりません。
言葉を翻訳しながら頭の中で言葉をイメージに変えて仕様を理解していきます。
中には専門用語であればわかる中国人もいますが、頭の中で仕様を理解するのに労力と時間がかかり、実際の工程の組み立てに気が回らなくなってしまいます。
では、どうすればいいのでしょうか。
2.海外でもある程度伝わる仕様図にするには
これだと図があるので言葉が理解できなくてもある程度は頭に入ってきます。
図を多用していただくとわかりやすいです。写真でもかまいません。
各箇所に図を入れることで、言葉が理解できなくても頭に入っていきます。
もちろん、言葉で説明しなければならない箇所もあります。
その場合も図の説明を補うかたちで専門単語で説明する方が、より理解してもらいやすいのです。
3.まとめ
仕様書は用語より縫製図解を多用してでわかりやすく
■今回お話を伺った中村様の会社
DEPICTION-ONE CO.,LTD SHANGHAI Office
〒201103
上海市万源路2163号A栋801室
中村 祐輔
Yusuke Nakamura
8F,UNIT A,NO.2163,WANYUAN ROAD SHANGHAI,201103,CHINA