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【2024年4-5月実施】「衣服設計工程に関するアンケート」の結果

  • レポート

当社は、Web アンケート方式で「衣服設計工程に関するアンケート」を実施しました。 アンケートの集計結果をお知らせします。

概要

内容 衣服の設計工程におけるトワルチェックや3D-CADの運用に関するアンケート
目的 お客様の業務について理解を深め、製品・サービスの品質向上を図るため
対象者 当社Webサイト訪問者・メールマガジン購読者
調査期間 2024年4月15日(月) ~ 2024年5月6日(月)
調査方法 Webアンケート調査
回答者数 405名(公開に許諾いただいた方の集計)

結果要約

回答者の多くはパタンナーで、また、経験年数が20年以上の人が半数以上でした。トワルに関する業務がある方は、1つの品番に対しトワルチェックを「必ず確認する」・「大半を確認する」が約71%であり、トワルチェックの重要性がうかがえます。しかし、「トワルチェックをしたいのにできないことがありますか?」という問いに対しての回答は、約52%が「頻繁にある」・「ある」でした。理由として、時間や生地のコスト、ボディやプロッター、制作場所がないなどがあげられました。

CREACOMPOⅡ PATTERN MAGICⅡ3D を利用し、トワルチェックをされている方からは、「3Dで時間短縮が可能になった」、「簡単にバランスの確認ができるようになった」などの声がありました。一方で、複雑なパターンの再現性や、操作性に関してはまだ不十分との声もあげられました。

結果

ここでは、いくつかの特徴的な結果のみを掲載します。すべてのアンケート結果は以下のリンクからご覧ください。

【2024年4-5月実施】「衣服設計工程に関するアンケート」の結果.pdf

- トワルチェックについて

※トワルチェックに関する業務がある方のみが対象 回答者数:334名

Q. 品番(デザイン・アイテム)に対してのトワルチェックについて、最も当てはまるものを選択してください。

衣服設計工程に関するアンケート_図1

Q. トワルチェックをしたいのにできないことがありますか?

衣服設計工程に関するアンケート_図1

Q. トワルチェックをしたいのに、できない理由があれば、具体的に教えてください。(自由回答)

時間の問題 「時間と手間がかかるのでついつい省くことがある」
「トワルを組んでたら納期に間に合わない」
コストの問題 「自己確認のみ行いたい場合(クライアント希望では無し)シーチング経費の持ち先が無い」
「フリーランスなので、コスト削減のため。」
リソース不足 「プロッターが無いためパターン出力が難しい」
「パンツのボディがないため。」
「場所的に広く無く全身のトワルでなく衿だけ等、部分的なトワルになってしまう。」
その他 「着丈が長過ぎてやりたくない…。」
「デザイナーの時間がとれない」

- 3D-CADについて

※トワルチェックに関する業務がある方のみが対象 回答者数:334名

Q. 3D-CADを利用して、良かった事、助かった事があれば具体的に教えてください。(自由回答)

時間とコストの削減 「パターンの展開や複製が早い」
「作業時間の短縮、離れている人とのトワル(画像)チェックができる、作った画像を仕様書の絵型として使用できる」
デザイン・サイズ・バランスの確認 「ディテールのバランス確認が簡単なところ、地の目の通り方が一目瞭然なところ、頭部付きのフルラングスで着用イメージがわかりやすいところ」
「ギャザーやフレアなどの分量を替えて画面上ですぐに確認出来る事」
3Dならではの機能 「自宅にトワル設備がないので、パターン業務の際、助かりました」
「実物ボディではできない断面表示や,全身・半身の切替え,ボディ非表示なども活用できている。」

Q. 3D-CADの利用において、困っている事があれば具体的に教えてください。 (自由回答)

再現性 「トワルが綺麗に見えて問題点が分かりにくい」
「素材表現があまりうまくできない。」
「変形や複雑な形を再現するのが難しい」
操作習得 「操作方法が難しい」
「着せ付けが慣れない」
その他 「縫合にじかんがかかる」
「ピンをつまむような作業が画面で出来ればよい。感覚的な修正をやりたい。」

アンケートのご協力に感謝申し上げます。
当社は、今後も「服づくりへの愛と情報技術で、ファッション産業を支えていく。」という志のもと、製品およびサポートの品質向上に取り組んでまいります。引き続きご愛顧のほどお願い申し上げます。