3Dを見る目を養おう!~縫合のスキマ編~
PMⅡ 3D Channel
- レポート
今日は、3Dを見る目を養おう!第2回目 縫合のスキマ編です。
お客様から、「これって縫合できているの?」という問い合わせをいただくことがあります。
確かに、実際に縫合できるのか、できないのか判断が難しいですよね、、。
そこで、今回は「なぜスキマが空いてしまうのか?」、「どの程度のスキマはOKなのか?」についてお話していきます。
1.なぜ、スキマが空いてしまうのか?
これは一言でいうと、「東レACSの3Dの特性」なんです。
弊社の3Dでは、「伸びない生地」を表現することを重視しています。
例えば、伸びない生地で作成した標準サイズのシャツを大きめのボディに着装させると、こちらの画像の様に、きちんと着装できません。
これを3Dで着装すると、こちらの画像の様になります。拡大すると、スキマが大きく空いているのが分かりますね。
さらに3Dの機能にある「生地ストレス表示」をONにすると、生地にかなりの負荷がかかっていることが分かります。
このように、伸びない生地をきちんと表現するために、完全に縫合されない処理にしているんです。
2.スキマの許容範囲はコレ!
では、どの程度のスキマだと縫合されていて、どのくらい空いていると縫合できていないのでしょうか?標準ボディ、ミセスボディ、メンズボディに着装して検証してみました!
標準ボディ
大きく空いているところを中心に計測しました。その結果、スキマは約1mmでした。

AMIKO FASHIONS DRESS FORM Miss10

ACS_レディス(セットイン)
D0_M_SIZE(標準ボディ)

ACS_レディス(セットイン)
D0_M_SIZE(標準ボディ)
ミセスボディ
スキマは約2mmでした。

AMIKO FASHIONS DRESS FORM 95MRS

ACS_レディス(セットイン)
D0_Mrs_L_SIZE

ACS_レディス(セットイン)
D0_Mrs_L_SIZE
メンズボディ
こちらもスキマは約2mmでした。

Kennett & Lindsell Ltd GKS

ACS_メンズ(セットイン)
A-5(標準ボディ)

ACS_メンズ(セットイン)
A-5(標準ボディ)
3.まとめ
- 1㎜程度のスキマは縫合できると考えてOK
- 2㎜以上のスキマだと、縫合できない(ターゲットボディに対して着装できない)
もし、実物がきちんと着装できるのにスキマがかなり空く、という場合は、別の要因があるかもなので、ご相談ください。