第8回 パターンデータをDXF変換する(スタンプ編)
海外の縫製現場から見た日本のパターンと仕様書について
- レポート
本シリーズは、中国上海で縫製工業を経営されているDEPICTION-ONEの中村様に、東レACS主催の「縫製仕様書勉強会」にて「海外の縫製現場から見た日本のパターンと仕様書について」ご講演いただ内容をご紹介します。
前回に続きパターンについてのお話です。
取引先が自社と異なるCADを使っている場合、パターンデータのDXF変換が必要です。そこで、クレアコンポ(弊社アパレルCAD)を例として、DXF変換する際の注意点の2つ目をご説明します。
第8回 パターンデータをDXF変換する(スタンプ編)
1.DXF変換で"矢印""カンヌキ""スタンプ"が消える?!
例えばクレアコンポでは"矢印""カンヌキ""スタンプ"これらはそのままでは変換されません。
なぜなら、クレアコンポではこれらの図形は、複数の線が1つの固まりになった"スタンプ"という特殊な図形だからです。線や文字のみを変換するDXF変換ではスタンプは変換されません。
ですので"矢印""カンヌキ""スタンプ"作成した後、スタンプ解除をしてバラバラの"線"の状態にすると変換できます。
もしかすると「パターン上に指示しているタック方向と逆の方向でサンプルが上がってきた」とか「カン止め指示をしているのにサンプルに入っていない」という問題も、実はDXF変換で矢印やカンヌキが抜け落ちていたのかもしれません。CADには便利な図形作成の機能がありますが、異なるCADでデータを再現するには注意が必要です。
2.まとめ
DXF変換する場合、"矢印""カンヌキ""スタンプ"はスタンプ解除する。
■今回お話を伺った中村様の会社
DEPICTION-ONE CO.,LTD SHANGHAI Office
〒201103
上海市万源路2163号A栋801室
中村 祐輔
Yusuke Nakamura
8F,UNIT A,NO.2163,WANYUAN ROAD SHANGHAI,201103,CHINA