第7回 パターンデータをDXF変換するときの注意(ノッチ編)
海外の縫製現場から見た日本のパターンと仕様書について
- レポート
本シリーズは、中国上海で縫製工業を経営されているDEPICTION-ONEの中村様に、東レACS主催の「縫製仕様書勉強会」にて「海外の縫製現場から見た日本のパターンと仕様書について」ご講演いただ内容をご紹介します。
今回は仕様書ではなくパターンについてのお話です。
例えば、取引先が自社と異なるCADを使っている場合、パターンデータのDXF変換が必要です。そこで、クレアコンポ(東レACSアパレルCAD)を例として、DXF変換する際の注意点を2回に分けてご説明します。
第7回 パターンデータをDXF変換するときの注意(ノッチ編)
1.DXF変換でノッチが消える?!
図1はパンツのパターンの一部で変換前です。図2の変換後の四角で囲った緑色のノッチを見ると、ノッチが変換されず消えています。パーツの内部に作られた前端ファスナーのノッチです。
【図1】変換前
【図2】変換後
2.内部にノッチを作った場合の対処方法
実はクレアコンポのDXF変換では、"パーツ内部"に作られたノッチは変換されず消えてしまいます。
"パーツ内部"のノッチが消えないようにするためは、ノッチを線に変える必要があります。クレアコンポではパーツ化する際に内部のノッチを線に変える機能があります。(図3)
もしくはファスナーのノッチであれば、パーツのアウトラインにノッチを打ち直すということで解決できます。
【図3】
3.まとめ
内部のノッチは線に変えるか、可能ならアウトラインに打ち直す
■今回お話を伺った中村様の会社
DEPICTION-ONE CO.,LTD SHANGHAI Office
〒201103
上海市万源路2163号A栋801室
中村 祐輔
Yusuke Nakamura
8F,UNIT A,NO.2163,WANYUAN ROAD SHANGHAI,201103,CHINA