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失敗を恐れず試行錯誤できると学生から好評です

PATTERN MAGICⅡ3D 導入事例 国際トータルファッション専門学校 関川政春 様

  • 導入事例

パターンマジックⅡ3Dの導入活用事例として、関川政春様(国際トータルファッション専門学校 非常勤講師)にお話を伺いました。

関川様はパターンマジックⅡ3Dのデジタルトワルを使用し、省スペースで時間と場所に依存しない新しい授業スタイルで学生にパターンスキルを教えています。

教育現場でデジタルトワルの使い勝手の良さを知ってもらいたい!広めたい!という思いから、今回ご協力いただいきました。

ご契約ソフトウェア パターンマジックⅡ / パターンマジックⅡ3D
運用タイプ クライアントサーバー

導入前の課題をおしえてください

課題 1 学生は、CAD実習室のパソコン(固定PC)でしか実習できないので、時間や場所の制約がある。
課題 2 学校のアパレルCAD設備投資のコストがかかる。
課題 3 授業では、CADによるパターンメーキング(2次元作業) → 紙で出力 → 手作業によるトワルチェック(3次元作業)の繰り返しで、手間や時間がかかる。
課題 4 パターンスキルを伝承するには、口伝えや実際の技を見るなどの限られた手段しかなかった。

システムを導入するにあたり、決定ポイントは何でしたか?

学生のノートPCにソフトをインストールし、校内の無線LAN経由でIDパスワード認証で利用できることです。 »

課題1が解消できました!

時間と場所を選ばない実習が可能に。好きな時間に好きなだけ実習できます。

クレアコンポのアカデミック版よりも、1年毎のライセンス更新料が安くなりました。 »

課題2が解消できました!

クレアコンポⅡのアカデミック版はプロ仕様にも関わらず、低コストで導入できます。

同一PC画面でパターンメーキングとデジタルトワルチェック作業ができることです。 »

課題3が解消できました!

手作業によるトワル組み時間と比較すると、作業時間が約1/10に短縮できます。

デジタルトワルで作業プロセスをステップごとに保存・復元できることです。 »

課題4が解消できました!

プロのパターンメーカーのパターンスキルをビジュアル化して登録できるので、学生にパターンスキルを伝承するより多くの機会を与えることができます。

導入が決まってから、実際の授業に取り入れるまで、どのような準備をされましたか?

授業テキスト

教科書を制作しました。

具体的には、CADによるパターンスキルを、パターンとデジタルトワルに区分けし、作業ステップごとの詳細な図解入り教科書コンテンツを制作しました。

というのも、今の学生には平面(パターン)と立体(トワル)の関連性を記載した教科書が必要だと思い、学生の実習解説資料を授業ごとに作成する、という準備に時間を割かれていました。

導入後は授業でどのようにご利用いただいてますか?

授業風景1

2017年4月に従来から使用しているパターンマジックⅡに加えて、パターンマジックⅡ3Dを導入。ファッションデザイン科3年生のアパレルCADⅢ科目で使用しています。

従来の授業ではCADの機能や数値入力等操作方法の説明に重点を置いていました。学生はアパレルCAD授業を業界就職には必要な技術ではあるが「単調でマニュアル的な授業」ととらえていたようです。

しかし、パターンマジックⅡ3Dを使用したデジタルトワルでは、視覚的な要素が加わり、自身で作成したパターンのシルエットやディテールをビジュアルで確認でき、より「クリエィティブな実習ができる授業」という印象に変わってきました。

実際の授業について、成果や学生の反応をおしえてください

授業風景2

アパレルCAD授業シラバスに沿った教科書ができ、学生は今回作成した教科書を使って自ら授業の予習・復習ができるようになりました。

手作業で作成するパターンメーキングや実際トワルを使用するドレーピング授業とアパレルCAD授業の連携が図れました。

また、デジタルトワルでは、どの作業工程(全10ステップ)でも登録できるので、どこのステップからでも、何回でもやり直しができます。これにより、失敗を恐れずに試行錯誤ができると学生から好評です。シーチングは裁断してしまうと直しができませんので・・・

さらに、ベテランのパターンスキルを登録し、作成ノウハウがビジュアル的に確認できることも、パターンメーカー養成には有用と感じています。

関川先生は、今後デジタルトワルをどのように活用していきたいと考えていますか?

ウェブサイト

アパレル業界長年の英知で生み出されてきたパターンスキルをいかに若い人材に継承するかが現在大きな課題になっています。

それに少しでもお手伝いしたいと「マサCADのデジタルトワル研究室」というCADによるパターンスキル伝承目的のウェブサイトを2017年6月に立ち上げました。

他の教育現場でも使っていただけるように、ウェブサイトにpdf技術書(教科書)がダウンロードできるしかけを作りました。このしかけは、CADユーザーの「知りたい」「熟練したい」というニーズにもお応えできます。

「クリエィティブなツール」としてアパレルCADを捉え直し、「デジタルトワル」を使った全く新しい技術書(教科書)開発と啓蒙活動を通じて若い人材のパターンメーカー分野への関心を喚起し取り込みを図りたいです。

東レACSに今後期待することは・・・

操作画面

東レACSさんはアパレル産業の工業用パターン設計ソフト開発提供に長年の実績があります。

昨今アパレルCAD・3DソフトのトレンドにCG的なアプローチが多いの中、東レACSさんには是非アパレル設計に有用なソフト開発ポリシーをコアに据えていただき、パターンメーカーにとって頼りになる「相棒」であって欲しい。

そのような意味から 更なる3DバージョンアップVer.5、Ver.6・・・に期待します。

※現在、学生のカリキュラムからは3Dデジタルトワルの実習はなくなりましたが、パターンマジックⅡの実習教科書内やプレゼンテーションのデータでご活用いただいております。

>関川 政春様

関川 政春(セキカワ マサハル)

2002年~2017年 国際トータルファッション専門学校 校長

現在は校長を退任し、同校の非常勤講師としてアパレルCAD教育に携わる

2017年6月にデジタルトワル研究についての書籍出版と同時にウェブサイトを公開

※下記参照

活動

ファッションビジネス学会全国大会(2016年開催)で、3Dトワルを活用した「婦人テーラードジャケットのパターン&3Dシミュレーション検証」を発表

2017年11月25日開催のファッションビジネス学会全国大会において、デジタルトワルの活用事例を発表

ウェブ
サイト
http://masa-cad.com/
出版書籍 https://masacad.thebase.in/

※掲載内容は2017年7月時点の情報です。

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