第3回 伝えるのが難しい仕様の図解例
海外の縫製現場から見た日本のパターンと仕様書について
- レポート
本シリーズは、中国上海で縫製工業を経営されているDEPICTION-ONEの中村様に、東レACS主催の「縫製仕様書勉強会」にて「海外の縫製現場から見た日本のパターンと仕様書について」ご講演いただ内容をご紹介します。
言葉が違う海外の縫製工場へ仕様書を送るときに、起こりえるトラブルの例や、上手く伝えるポイントをご紹介しています。
第3回 伝えるのが難しい仕様の図解例
図解例を3つご紹介します。
1.図解例1
図1は"紐を結んだ時に紐先が下に向くようにしてほしい"というお客様の要望に対して、言葉で説明するには無理があったため、紐を赤い矢印に置き換えて説明しました。
2.図解例2
図2は"前身頃のリボンが身頃から裁ち出しになっている"というデザインについて縫い方を説明しています。
通常パターンの形状を見れば分かるものも多いが、複雑なものになってくるとやはり図を入れるのがベストです。
3.図解例3
図3は右前裾に穴を作っておいて、そこに左裾を通してクロスさせるというデザインです。このデザインを説明するのは日本語でも伝わりにくいです。これを図解無しで中国語に置き換えて理解してもらうのは至難の業です。これは手順を三つに分け、順番に説明しています。
あくまで仕様書を見るのは外国人です。中国に限らず今後第三国で生産する場合にも通用します。
「サイフォームマジック(東レACS縫製仕様書システム)」が絵を作りためていくのが便利なようになっていますので是非とも絵を蓄積して、たくさん仕様書に貼りつけて頂ければと思います。
4.まとめ
仕様書は用語より縫製図解を多用してでわかりやすく
■今回お話を伺った中村様の会社
DEPICTION-ONE CO.,LTD SHANGHAI Office
〒201103
上海市万源路2163号A栋801室
中村 祐輔
Yusuke Nakamura
8F,UNIT A,NO.2163,WANYUAN ROAD SHANGHAI,201103,CHINA