第3回 英語仕様書の課題
2016年8月開催「縫製仕様書勉強会」レポート
- レポート
2016年8月開催「縫製仕様書勉強会」の模様をレポート第3回 英語仕様書の課題
英語仕様書の課題
(1)日本語と英語の単語の長さが違い、セルの大きさが不足する。
(2)単語は翻訳されるが、文章は翻訳されない。
(3)糸番手の表示の仕方が日本と欧米とで異なる。
(4)単語では伝わらない仕様がある。
(5)縫製用語がアメリカ英語とイギリス英語とで違いがある。
(6)日本語のあいまいな表現が伝わらない。
(7)作成する仕様書の枚数が欧米と日本とで異なるので、現地スタッフと日本人スタッフとで見やすさが異なる。
(8)修正過程が記入されている仕様書は、作成した本人は分かりやすいが、現地スタッフには分かりにくい。
これらの課題をまとめると、いったい誰に分かりやすい仕様書を作成するべきか、という課題に行き着きます。
現地のワーカーは仕様書を見て作業することはないため、現地の工場長やライン長のためか、縫製指導する日本人スタッフのためかという問題になります。
この問題を解決するめに工場長やライン長と縫製指導する日本人スタッフとのコミュニケーションが大切だと常に考えて、仕様書を調整し続けています。
現在は、課題はあるものの辞書登録を日々更新し、仕様書の言語変換率と完成度が良くなっています。現状に満足せず、今後も仕様書の改善が必要だと感じています。
OEMで複数の会社と取引しており、時には取引先の仕様書を日本語まま渡すこともありますが、現地からはサイフォームマジックを使って翻訳してから送って欲しいと言われます。
レポート第4回では、「ディスカッション」のお話をご紹介します。