第2回 海外縫製工場とのやりとり
2016年8月開催「縫製仕様書勉強会」レポート
- レポート
2016年8月開催「縫製仕様書勉強会」の模様をレポート第2回 海外縫製工場とのやりとり
海外縫製工場の利用
現在の海外生産工場は、中国・インド・ASEAN(ベトナムを含む)がありますが、中国がメインとなっています。インドやASEANにシフトしたいが、思うようにいきません。
中国がメインになっている理由は、生地・材料の調達システムが社内にあるかどうかです。中国には調達システムが社内に整っています。確かに、人件費はASEANの方が中国より安くなりますが、調達システムが整っていないため、結局、コストが中国と変わらなくなります。手間とコストを考えると、中国からASEANへのシフトは難しい状況です。現在は、ASEANよりインドへの生産を増やそうとしています。
<イメージ図>
英語仕様書の利用
英語の仕様書は、インド生産で使用しています。ベトナムでは英語の仕様書は使用していません。英語に翻訳しさらにベトナム語に翻訳するより、日本語の分かるベトナム人スタッフが日本語からベトナム語に翻訳した方が早いためです。
当初、英語の仕様書のフォーマットは、社内のデザイナー・パタンナーの意見をベースに作成しました。「日本語と同じレイアウトが良い」という意見から日本語とほぼ同じレイアウトにしました。
海外に出す仕様書を作成する時、使用する言葉を統一するためサイフォームマジックの「入力ヘルプ」機能に日本語の単語を登録し、そこから使用することを徹底しています。それらの単語は辞書登録しているので「言語変換」機能で英語へ一括翻訳されます。
レポート第3回では、「英語仕様書の課題」のお話をご紹介します。