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「服つくりへの想い」アパレル工業新聞コラム掲載=第5回 - 2016年2月

2016年2月1日 アパレル工業新聞掲載

東レACS「服つくりへの想い」アパレル工業新聞コラム掲載=第5回=三次元人体スキャンデータからCADを使って個人向け型紙設計を行う (文化学園大学)

 文化学園大学では、現在クレアコンポⅡ(二次元および三次元CAD)を使った型紙設計の講義を行っています。永富彰子学部長補佐にこの講義の狙いをお聞きしました。
 "文化学園大学では、学生の人体計測手段として三次元スキャナーを使ってスキャンデータ化しています。2012年から学生が製作するベアトップフォーマルドレスやファウンデーション等人体密着型アイテムの設計のため東レACSのCADを使った講義を開始しました。
 それぞれの学生自身の人体スキャンデータから東レACSの三次元CADに装備されている個別ボディ生成→三次元から二次元への型紙展開機能を使ってベースとなる個人向けの型紙を作るようにしました。その後、二次元CADを使い、先ほどの型紙の人体の左右差の調整や線の調整といった補正を行うことで型紙が完成します。
 CADを活用する前は、文化式原型を使って、立体補正などを行って時間をかけて個人向け型紙を制作していました。三次元CADの出現により、それまで行っていた個別寸法による標準的な平面製図法からではなく、個人の身体という衣服ターゲットからの型紙設計が可能になりました。ボディスキャンデータと三次元および二次元CADの活用で学生でもかなりの早さで自分の身体に合った質の高い型紙制作ができるようになりました。"
 このように文化学園大学では、三次元人体データとCADによる個人向け型紙設計を行っています。東レACSは、オートクチュール的なものつくりやパーソナルオーダーといった個人向け型紙設計工程への新しいアプローチがここにあると考えます。このような新しい設計工程の変革に対しても東レACSは、ベストサポートツールになるようCADを進化させていきます。