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「服つくりへの想い」アパレル工業新聞コラム掲載=第3回 - 2015年12月

2015年12月1日 アパレル工業新聞掲載

東レACS「服つくりへの想い」=第3回=IT(3D)を使って設計工程を革新する

服つくりは、立体のイメージ(デザイン画)から設計図(平面パターン)に落とし込み、生産工程で立体化(構造化)する工程である。パタンナーは、経験・技術によって立体イメージからパーツ構成を決め、平面への変換を行って設計図(パターン)を作成している。このイメージ、平面、立体間の変換は知的作業であり、日本パタンナー技術者は、質、量ともに世界に誇れる水準にある。

また量産化ではマスターパターンを基にしてサイズ展開が行われるため、元になるマスターパターンの品質を高める必要がある。トワルチェックやサンプル作成による立体化の検証やパターン修正が品質向上のために欠くことのできない工程となっている。 しかし、残念ながら今日のコスト削減、短納期化により設計品質に必要となるこれらの工程に時間や手間をかけることが難しくなっている。

東レACSは、ITによって衣服設計の理想を実現したいと考えている。3D技術によって仮想空間上で平面と立体を変換して不具合の発見、パターンの修正を短時間で効率的に行えるようになる。さらにサイズ展開後の検証も可能になる。このようにIT(3D仮想空間)を使った立体検証作業により設計工程の高効率化、品質向上を実現したい。