第四十四章 スクエアー襟ブラウスとタックスカート、ベルボトムパンツ、キュロットスカートのパターンメーキングと デジタルトワル チェック
フラット・パターンメーキングと デジタルトワル チェック 著:関川 政春
- 学習・知識
大きなスクエアー襟ブラウスをメインアイテムにコーディネートするタックスカート、ベルボトムパンツ、キュロットスカートを取り上げパターンメーキングと デジタルトワル チェックについて解説します。それでは、始めましょう。
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第四十四章 スクエアー襟ブラウスとタックスカート、ベルボトムパンツ、キュロットスカートのパターンメーキングと デジタルトワル チェック
1. プリンセスライン・スローパー(ショート丈)をトワルチェックする
【図1】①ACSレディス(セットイン)デジタルボディから予め作成したプリンセスライン・スローパー(45mmハイウエストのショート丈)を②3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、トワルを組み立て確認する。
2. プリンセスラインスローパーからスクエアー襟ブラウス・デザインパターンをつくる
(1)前後ハイウエスト線から身頃を切り離し、ペプラムを作成する
【図2】①プリンセスラインスローパーを用意し、身頃ハイウエスト線(緑線)から切り離す。
②㋑後と後脇ペプラム、前と前脇ペプラムを突き合わせ(点線)前後1枚のペプラムにする。ウエスト線と裾線を3等分した切り開き線(赤線)を図のようにひく。㋺赤丸印を回転中心に、裾に開く。
③㋑突き合わせた線(点線)の赤丸印を回転中心に、ウエストタック分を開き、㋺50mm長さのタック線(緑線)をひく。
【図3】①図2で作成したペプラム身頃と袖パターンを ②3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、トワルを組み立て確認する。
(2)スクエアー襟をつくる
【図4】①3Dメニュー[PMプリフォーム]機能・線作成で、②トワルにフリーハンドでスクエアー襟仕上がり線(緑線)をスケッチする。
③型紙に反映ボタンを押して、④平面パターンに仕上がり線を反映する。
【図5】①前後身頃襟ぐり線を、図のように繰り込み、持ち出し線15mm、V字の前襟ぐり線をひく。
②スクエアー襟仕上がり線(緑線)から襟パーツ部分を取り出し、青丸印で突き合わせ、後襟パーツと前襟パーツに統合する。
③図のように切り開き線(赤線)をひく。
④赤丸印を回転中心に前後肩ダーツを閉じて、後バスト線が水平になるように図の数値を開く。
【図6】①図5の前後襟パーツを用意、肩線で突き合わせる。肩線を30mm延長し、脇線から40mmの位置と結んだ仕上がり線(緑線)をひき、②それを取り出して、スクエアー襟とする。
(3)袖口ギャザースリーブをつくる
【図7】①袖スローパーからカフス丈分60mmを切り離し、カフス丈60mm×幅220mmのカフスを作成する、②前後シルエット線で畳み、袖口線にギャザーパフリ分を図のように加える。
③後シルエット線を左へ40mm、前シルエット線を右へ20mm袖口線で広げ新たなシルエット線とする。
【図8】①その線をミラー軸に袖を開く、②パターン整理して袖が完成する。
③前身頃と前ペプラムに釦10mm×7個、カフスに釦10mm×4個付ける。
④3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、⑤トワルを組み立て確認する。
3. タックスカートのデザインパターンをつくる
(1)スカートスローパーをトワルチェックする。
【図9】①3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、②トワルを組み立て確認する。
(2)タックスカートを作成する。
【図10】①ダーツデザイン線(斜めの緑線)をウエスト線から中ヒップ線に向けて図のように3本ひき、交点をⓐ、ⓑ、ⓒとする。
②各交点から垂線をひきウエスト線と交わった位置をⓓ、ⓔ、ⓕとしてダーツ線(ダーツ間口40mm/3)を図のようにひく。
【図11】①パーツ㋑、㋺、㋩を、②ダーツ線で閉じて図のように突き合わせる。
③後スカートダーツをタックにし、前スカートのパターン整理をする。
④3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、スクエアー襟ブラウスとコーディネートしてトワルを組み立て確認する。
4.パンツ・スローパーをトワルチェックし、ベルボトムパンツをつくる
【図12】①レディス(パンツ) デジタルボデイから予め作成したパンツ・スローパーを ②3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、トワルを組み立て確認する。
【図13】①赤丸印を回転中心に、裾を開く。裾線をつなげて引き直し、②3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、トワルを組み立て確認する。
5.キュロットスカートスローパーをトワルチェックし、セミタイトキュロットスカートをつくる
【図14】①レディス(パンツ) デジタルボデイから予め作成したキュロットスカート・スローパーを ②3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、トワルを組み立て確認する。
【図15】① 図のように切り開き線(赤線)をひく。
②前後ウエストダーツ2本をそれぞれ1本(緑線)にする。
【図16】①赤丸印を回転中心に、図の数値を開く。後ウエストダーツ幅25mm、前ウエストダーツ 幅20mmで取り直す。前後脇で8mmカット残りはいせ込みで処理する。
②3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、トワルを組み立て確認する。
6.レディスヒューマンボデイでコーディネートチェックをする
【図17】3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、モデル体型レディスヒューマンボディにスクエアー襟ブラウスをメインアイテムとして(1)タックスカート、(2)ベルボトムパンツ、(3)キュロットスカートのコーディネートチェックをする。
関川 政春(セキカワ マサハル) 2002年~2017年 国際トータルファッション専門学校 校長 現在は校長を退任し、同校の非常勤講師としてアパレルCAD教育に携わる 2017年6月に デジタルトワル 研究についての書籍出版と同時にウェブサイトを公開 ※下記参照 |
活動 |
ファッションビジネス学会全国大会(2016年開催)で、3Dトワルを活用した「婦人テーラードジャケットのパターン&3Dシミュレーション検証」を発表 2017年11月25日開催のファッションビジネス学会全国大会において、デジタルトワル の活用事例を発表 |
ウェブサイト | http://masa-cad.com/ |
出版書籍 | 3面構成テーラードジャケットを極めるpart3 Bar Jacket編【電子書籍】 |