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3Dでアパレルの衣服設計はどう変わる?

PMⅡ 3D Channel

  • レポート

東レACSの公式Youtubeから、新しいチャンネルを開設しました!その名も「PMII 3D Channel*」!!
クレアコンポⅡ パターンマジックⅡ 3Dを使って、社員が実際に実演しながら活用方法を紹介する動画です。

* : 「PMII 3D Channel」の動画は「東レACS」のチャンネルで公開されています。

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このコラムでは、公開した動画内容の補足や、ポイントをまとめてご紹介していきます。

1.3DCADと3DCGを上手く使い分ける!東レACSが提案するアパレル設計とは??

"3D"と聞いて、どのようなイメージをされるでしょうか?映画やゲームのような3DCGをイメージされる方が多いかもしれません。実はアパレル向けの3Dソフトウェアは、大きく分けて2つの種類があります。

  • 設計内容を立体化し正確に視覚化する3DCAD
  • 映画やゲームなどの魅せる立体に特化した3DCG

東レACSでは"3DCAD"を採用し、正確な立体化でアパレルを支えるための開発を行っています。
そして、アパレルの設計工程を効率化していくためには、3DCADと3DCGを上手く使いこなすことがPOINT!!だと考えています。

2種類の3Dをうまく使いこなす

東レACSでは、企画~設計におけるデザイナーとパタンナー作業には3DCAD、サンプルチェックやeコマース事業には3DCGをおススメしています。

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3DCG作成は、知識の習得に時間がかかることもあります。
余裕がある場合は、3DCGクリエイターを導入するのも手ではないでしょうか?

今回は、東レACSが提供している3DCAD(以下 PMⅡ3D)について、お話していきます。

2.設計工程で使いたい!大きく変わる3つのポイント

一般的なアパレルの衣服設計工程では、次のフローで作業されているかと思います。

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その中でも、以下の作業に心当たりはありませんか?

  • 自分でチェックする用のトワルを作成している
  • バランスや分量をトワルで確認している
  • トワル作成後のデザインチェックで、デザイン変更がある

とても大切な作業ですが、これらの作業が上手く流れないと、

  • デザイナーとのイメージが合わず、リードタイムが遅くなる
  • トワルやサンプル作成費用などのコストがかかる
  • 1つのデザインに時間がかかり、品質向上に時間が割けない

といった問題が起こりやすくなります。そこで東レACSでは、次の作業フローをご提案します!

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ラフパターン作成時に、PMⅡ3Dを取り入れることによって、先ほどの作業が全てPC内で完結します。
例えば、襟や袖の形状確認や、丈の調整、フレア量の検討、シルエットの確認がすぐにできるので、 作業効率が格段に上がります。

さらに作成したデジタルのトワルは、時間や場所を選ばずに共有ができるので、デザイナーとパタンナーとの意思疎通が図りやすくなり デザイン変更のリスクが大幅に減少します。

「作業効率」や「コスト」削減ばかりに目を向けられがちですが、そこで得た「時間」を何に使っていくかにも着目していきたいですね。
東レACSでは、よりクリエイティブで有意義なものに使っていただければと思っています。

ココが変わる!3つのポイント

  • 自分でチェックする用のトワルを3Dに変更して、時間とコストをカット!
  • バランスや分量を3Dで確認して、作業効率をUP!
  • 3Dで作成したトワルですぐに意思疎通をとり、デザイン変更のリスクを軽減!!

3.本当に業務で使えるの?? おすすめの機能3選

ここでは、おすすめの特徴と機能をご紹介していきます。

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1 設計支援ツール_PM/GRチェック

PMⅡ3Dで作成したデジタルトワルを登録すると、「PMチェック」という機能で、比較検討が出来ます。

同一パターンの丈変更や、フレア量変更を同時に表示して確認したり、違うパターンのデジタルトワルを表示して、アイテムの検討をしたりもできます。

またPMⅡ3Dでは、マスターパターンに情報を設定すれば、グレーディングデータをシミュレーションすることができます。

マスターとサイズ展開データを比較検証する「GRチェック」を使えば、 ポケットの位置はどうか?シルエットは合っているか?などの確認がすぐにできます。

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2 操作する人によって形が違う‼の解決に向けて

3DCADや3DCGは、操作する人によって、出来上がりの形が異なる、という問題が多々あります。

同じパターンなのに3D上で見た目が変わってしまうと、不具合の判断やシルエットの判断も出来ず、使いものになりませんよね。

そこで東レACSではこの問題の解決に取り組んでいます!!

図は基準のデジタルトワルに対して、異なる操作者が作成したデジタルトワルの形状の差分をそれぞれ示したものです。
このように、PC作業が得意な方でも、作業が苦手な方でも、作業が丁寧な方も、少し雑な方でも、ほとんど差がなく着装できるようにシミュレーションを改善しています!

※赤色は基準からの差が0~2mm以下を示します

3 実はそのまま3DCGが作れちゃいます

東レACSはビジュアルが劣っている、、、と思われがちなのですが、実は意外とそうでもありません。
上手く使えば、いい感じの3DCGを作成することが出来るんです!
OBJ出力ができるので、いろいろな編集ソフトで加工してみてはいかがでしょうか?

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4.パターンマジックⅡ 3Dを上手く使いこなすコツとは??

色々とご紹介してきたPMⅡ3Dですが、より上手く使いこなしていただくために"特性"をご紹介します。

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図は、横軸をデザイン表現度、縦軸を時間短縮効果としたときのデザインマップです。
このように、用尺が多いものや縫合情報などの設定が簡単なものを得意としています。
またターゲットボディが手に入りにくい場合(ex.キッズや、極端に太っている人)もPMⅡ3Dが活躍します。
一方で、ドレープやタックが多いもの、ダウンの表現はまだまだ不足しています。(日々開発に取り組んでおります!)

5.まとめ

この得意・不得意を理解いただいて、
  • 「このコートはPMⅡ3D、これは無理だから実際にトワルを組む」とアイテムによる使い分け
  • 「シルエット確認やイメージ共有に使う」という目的での使用
  • 「1カラーサンプルはあるから、バリエーションはPMⅡ3Dで作ろう」という使い方
など、上手く使いこなしていただけたなら嬉しいです。価格もお手頃ですよ!

東レACSの3Dの特徴

  • ◎ 用尺が多いものや縫合情報などの設定が簡単なもの
  • ◎ ターゲットボディが手に入りにくいもの
  • △ ドレープやタックが多いもの、ダウンの表現
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