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日本とフランス パタンナーの違いとは?

PATTERN MAGICⅡ・MARKER MAGICⅡnote 導入事例 パリ在住パタンナー 金澤様

  • 導入事例

ユーザーインタビュー:パリ在住パタンナー金澤様

今回インタビューにご協力いただいたのは、パリでパタンナーとしてご活躍されている金澤智子様です。
金澤様はパリでクレアコンポⅡを使用し、現地の日系企業でお仕事をされています。

フランスでのお仕事内容や、日本とフランスでパタンナーの違いなどをお聞きしました。

海外でクレアコンポⅡを使うことになっても、操作習得は問題ありませんでした。

CADの習得は、日本の専門学校で基礎を学び、日本の企業に就職し社会人になり、だんだんと使いこなせるようになったそうです。

『当時はクレアコンポを使用していました。クレアコンポを使い慣れていたので、パリでクレアコンポⅡを使うことになっても、操作習得は問題ありませんでした。

クレアコンポⅡでの作業範囲をお聞きしました。

『現在、クレアコンポⅡで1stパターン・修正・量産パターン・仕様書用の図解や平絵型の作成を行っています。また、レースや柄生地・スカラップがある場合の柄位置の記入、その場合のマーキング図の作成をしています。』(パターンマジックⅡ/ マーカーマジックⅡ note 使用)

日本とフランスではパタンナーの仕事内容に大きな違いを感じています。

『日本のパタンナーが1から10までをこなすのに対して、フランスはそれを細分化して、それぞれの担当者がいます。それぞれ職種名があり、各セクション専門で作業しているので、専門性がより高く感じました。』

たとえば

  • トワルを組み、1stパターンを作る。 *外枠のみで縫代なしの場合もあり
  • 仕様書の図解を描く。 *フランスの仕様書は日本と大きく異なり、図解も真上からの断面図で表現します
  • 実物生地やシーチングでトワルモデル(1stサンプル)を作る。 *フランスのメゾンの多くは社内に縫い子さんがいます
  • ショー用のデザイン、サイズなどを基本サイズに直して、工場用の量産パターンを作る。
  • グレーディングを行う。
  • 上がってきた先上げサンプルなどを採寸・検品する。

と、それぞれ別の担当がいるとのこと。

『もちろん、会社の大小、 プレタポルテなのかオートクチュールなのか、によって分担内容が違います。私の経験上、日本ではグレーディングは外注に出すのが多いかもしれませんが、これらを1人でこなせる方が多いと思います。』

また、フランスと日本では、パターンの考え方も違うそうです。

『フランスでは、立体からパターン作成するという考え方が多く、CADはあくまでパターン修正や、グレーデイングするためのツールという印象です。また、クリエイティブな部分は手作業が多いため、感覚でパターンを作る方もいて、それがまた"味がある"という捉え方をされます。日本では細部までチェックして商品として価値があるか、フランスでは全体をみて服として価値があるか、という感覚の違いを感じています。』

利便性やクオリティはクレアコンポⅡが優れていると感じています。

現在、金澤様は仕事でクレアコンポⅡを使用している傍ら、ヨーロッパで普及しているレクトラ社のCADの勉強をしているそうです。

『フランスをはじめヨーロッパで広く普及しているレクトラ社のCADを勉強しています。ですが、長く使用させて頂いているクレアコンポⅡが私には合っている為、今後もクレアコンポⅡで海外に向けて仕事をしていきたいと考えています。そのためにはまず、両方のCADを理解し、問題なく使えるようになりたいですね。フランスと日本のパタンナーやアパレル企業の何かの架け橋になれたら、と思ってます。今後クレアコンポⅡが普及して、ヨーロッパの工場とも問題なく仕事ができると、私たちにとっても良いからです。』


ご協力いただきありがとうございました。
クレアコンポⅡは日本国内だけでなく、海外でもご利用いただいております。

今回インタビューにご協力いただいたのは...

ユーザー 金澤智子 様
業種 パタンナー
所在 フランス パリ
ご利用ソフトウェア パターンマジックⅡ / マーカーマジックⅡ note