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第四十七章 フロントドレープジャケットと8枚接ぎゴアードスカートのパターンメーキングとデジタルトワルチェック

フラット・パターンメーキングと デジタルトワル チェック 著:関川 政春

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上前身頃にドレープが入ったア・シンメトリーなテーラードジャケットと8枚接ぎゴアードスカートを取り上げパターンメーキングとデジタルトワルチェックについて解説します。それでは、始めましょう。

第四十七章 フロントドレープジャケットと8枚接ぎゴアードスカートのパターンメーキングとデジタルトワルチェック

1. トルソーライン・スローパーをトワルチェックする

【図1】①予めACS_レディス(セットイン)デジタルボデイから作成したトルソー(背丈)ライン・スローパー(以降トルソー・スローパーという)を用意、②3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、トワルを組み立て確認する。

フラット・パターンメーキングと デジタルトワル チェック vol.47_図1

2. 右半身を3面構成(後身頃、脇身頃、前身頃)に分割する

【図2】①トルソー・スローパーの前後身頃を脇で15mm離して配置する。その中点から垂線をひき脇線(緑線)とする。
②ウエスト線(緑線)を35mm上に移動し、その線上にスローパーのダーツ間口数値A、B(25mm)、C(15mm)、D(25mm)、Eを図のように配分し縦に直線の印を付ける。
③後中心線、前後パネル線を図の様にひく。前ウエストダーツ移動に合わせ、肩ダーツ先を修正する。前後袖ぐり線を脇線(緑線)につなげて引き直す。
④3面分割した後身頃、脇身頃、前身頃を取り出す。

フラット・パターンメーキングと デジタルトワル チェック vol.47_図2

3. 下前身頃を2面構成(下前身頃、下前脇身頃)に分割する

【図3】①上前身頃を反転して下前身頃とする。
② ダーツ先から切り開き線(赤線)をひき、パネル線(緑線)を描く。
③赤丸印を回転中心にして肩ダーツを閉じ、襟ぐり線、袖ぐり線、パネル線で5mm開く。パネル線(緑線)で下前身頃と下前脇身頃に分割する。
④切り開いた襟ぐり線、袖ぐり線をつなげる。
⑤上前身頃に切り開き線(赤線)をひく。
⑥赤丸印を回転中心にして襟ぐり線、袖ぐり線に5mm開く。
⑦切り開いた仕上がり線をつなげる。
⑧後身頃に切り開き線(赤線)をひく。
➈赤丸印を回転中心にして袖ぐり線に5mm開き、肩ダーツ残りをいせ処理とする。

フラット・パターンメーキングと デジタルトワル チェック vol.47_図3

4. 全パーツ(上前、下前)を作成する

【図4】①右袖スローパーを用意する。身頃袖ぐり線の開いた位置に合わせ、切り開き線(赤線)を図のようにひく。
②平行に5mm開く。
③開いた袖山線をつなげ右袖を完成し、④反転して左袖とする。
⑤上前の後身頃と脇身頃を反転して下前の後身頃、後脇身頃とし、全身パーツを揃えて、⑥ 3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、トワルを組み立て確認する。

フラット・パターンメーキングと デジタルトワル チェック vol.47_図4

5.上前ドレープを作成する

【図5】①㋑トワルをボディ着せた状態で、上前、下前の持ち出し線を中心線に平行に50mm付ける。上前身頃の丈を130mm延長し、それ以外のパーツ丈を40mm短くする。
㋺PMプリフォームの3D機能[線作成]で上前身頃トワルにデルタ(三角)カット裾仕上がり線(青線)を図のように描く。
㋩型紙に反映ボタンを押して、㊁上前パターンに反映し、それを取り出し線として上前身頃を取り出す。
㋭トワルの裾線を確認する。
②㋑パターンの前パネル線ウエスト位置で10mmカットし前ウエストダーツを無くする。ドレープ切り開き線(赤線)を図のようにひく。
㋺トワルでその位置を確認する。

フラット・パターンメーキングと デジタルトワル チェック vol.47_図5

【図6】①ドレープ切り開き線(赤線)をひいた上前身頃を用意する。
②赤丸印を回転中心に肩ダーツを閉じ、パネル線にダーツを開く。
③更にそのダーツを閉じて、パネル線交点を回転中心にして前端線で40mm開きそれぞれタックにする。釦15mm×3個を図の位置に付ける。
④3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、トワルを組み立て上前身頃のドレープを確認する。

フラット・パターンメーキングと デジタルトワル チェック vol.47_図6

6.2枚袖を作成する

【図7】①図4の右袖パターンを用意する。前後シルエット線を袖幅線中点から直下してひく。
②袖中心線を袖口線交点で10mm(黒線)前へ移動する。肘線交点赤丸印を回転中心に更に袖口線で20mm(赤線)前へ回転する。そこから袖口幅260mmの1/4、65mmを左右直角にひき袖口線とする。肘線で図の寸法をくりこみ新たな前後シルエット線(緑線)をつながり良い曲線でひく。
③内袖と外袖の切替線を図のようにひく。
④釦15mm×3個を図の位置に付ける。外袖に重なっている内袖を反転して取り出す。
⑤3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、トワルを組み立て袖を確認する。

フラット・パターンメーキングと デジタルトワル チェック vol.47_図7

7. テーラードカラーを作成する

(1)上前身頃のラペルを作成する

【図8】①㋑前後襟ぐり線(緑線)、㋺襟外回り線(黒線)を図のようにひく。
②前後身頃を肩線で突き合わせる。持ち出し線とタック線交点ⓐと前襟ぐり線端から25mm位置で肩線平行に25mmひいたⓑを直線で結びラペル返り線とする。ラペル幅線55mmとの交点をⓒとする。上襟の一部とラペルを図のようにスケッチ(緑線)する。
③ラペル返り線(ピンク色)をミラー軸にしてラペルを反転する。反転したゴージラインをラペル返り線から30mm延長し、前襟ぐり線(緑線)をひく。
④ラペル返り線をミラー軸に、作成した前襟ぐり線を反転(緑線)する。

フラット・パターンメーキングと デジタルトワル チェック vol.47_図8

(2)上襟、下前身頃のラペルを作成する

【図9】①赤丸印ⓥから襟付け線寸法ⓧ(赤実線)を半径に、円弧を描く。赤丸印ⓦから襟外回り線寸法ⓨ(赤破線)を半径に円弧を描く。2つの円弧に外接する直線をひき、上襟の後中心線とする。図のように、襟付け線、襟腰線、襟外回り線をひく。
②上襟を取り出し、後中心線をミラー軸に反転する。
③㋑上前身頃を用意し、㋺そのパーツのラペル、襟ぐり線部分(緑線)を反転コピーしてⓐ位置で突き合わせ下前身頃のラペルと襟ぐり線とする。

フラット・パターンメーキングと デジタルトワル チェック vol.47_図9

【図10】① PMプリフォームの3D機能[線作成]で下前身頃、下前脇身頃、後脇身頃トワルにフラップ線(緑線)を図のように描く。
②確定して(青線)型紙に反映ボタンを押す。
③㋑下前身頃、下前脇身頃、後脇身頃パターンに反映し、それを取り出し線としてフラップ(丈50mm×幅145mm)を取り出す。
④3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、トワルを組み立て襟、ラペル、フラップを確認する。

フラット・パターンメーキングと デジタルトワル チェック vol.47_図10

【図11】①予めACS_レディス(セットイン)デジタルボデイから作成したスカート・スローパーを用意、②3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、トワルを組み立て確認する。
③切り開き線(赤線)を中ヒップ線から図のようにひく。
④後スカート、後脇スカート、前脇スカート、前スカートに分離する。
⑤赤丸印(ダーツ先)を回転中心に、ウエストダーツをダーツ中心線に突き合わせて閉じる。
⑥赤丸印を回転中心に裾で図の数値を開く。開いた裾線を引き直す。

フラット・パターンメーキングと デジタルトワル チェック vol.47_図11

【図12】① 3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、8枚接ぎゴアードスカートのトワルを組み立て確認する。
②更にフロントドレープ ジャケットとコーディネートしてトワルを組み立て確認する。

フラット・パターンメーキングと デジタルトワル チェック vol.47_図12

【図13】①㋑ジャケット㋺ジャケットとスカート②レディスヒューマンボディのそれぞれに生地を張り付けてカラーコーディネートチェックをする。

フラット・パターンメーキングと デジタルトワル チェック vol.47_図13

関川 政春(セキカワ マサハル)

2002年~2017年 国際トータルファッション専門学校 校長

現在は校長を退任し、同校の非常勤講師としてアパレルCAD教育に携わる

2017年6月に デジタルトワル 研究についての書籍出版と同時にウェブサイトを公開

※下記参照

活動

ファッションビジネス学会全国大会(2016年開催)で、3Dトワルを活用した「婦人テーラードジャケットのパターン&3Dシミュレーション検証」を発表

2017年11月25日開催のファッションビジネス学会全国大会において、デジタルトワル の活用事例を発表

ウェブサイト http://masa-cad.com/
出版書籍 デジタルトワルメーキング(基礎から応用編V9)【電子書籍】
PATTERN MAGIC II3D 資料ダウンロード