
第四十六章 クロプドテーラードジャケットとスカート風ハーフパンツのパターンメーキングと デジタルトワル チェック
フラット・パターンメーキングと デジタルトワル チェック 著:関川 政春
- 学習・知識
ファッショントレンドの丈の短いクロプドテーラードジャケットと前から見るとスカート風に見えるハーフパンツを取り上げパターンメーキングと デジタルトワル チェックについて解説します。それでは、始めましょう。
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第四十六章 クロプドテーラードジャケットとスカート風ハーフパンツのパターンメーキングと デジタルトワル チェック
1. 前後上身頃と袖をジャケット用に修正し、トワルチェックする
【図1】①WebコラムVol.45 図2 の前後上身頃と袖パターンを用意し、後身頃のネックダーツを肩ダーツに戻し、前身頃の持ち出しを70mm付ける。半袖を長袖丈600mmに延長する。
②3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、②トワルを組み立て確認する。

2. 身頃をクロプトジャケット丈、後肩ダーツをいせ込み、前襟ぐり線にテーラード襟のゆとりを入れる
【図2】①前後身頃丈を60mm平行に短くする。後肩ダーツを10mmのいせ込みとし、前後肩線両端から20mmの位置にノッチを付ける。前身頃の赤丸印を回転中心に、襟ぐり線の中点を回転させて5mm開く。
②前後身頃サイドネックポイントから10mm、センターネックポイントから5mm図のようにそれぞれ繰り込み、襟ぐり線(緑線)とする。
③完成した身頃を取り出し線(緑線)から抜き出す。
④㋑後身頃サイドネックポイントから25mm(襟腰幅)の垂線をひき、その基点から35mm(襟折り返り羽根幅)の斜線を肩線にひく。㋺上襟かぶり分が35mm-25mm=10mmなので、上襟外回り線(緑線)を図のようにひく。

3. テーラードカラーを作成する
【図3】①持ち出し線下から40mmの位置ⓐと前襟ぐり線端から25mm位置で肩線平行に20mmひいたⓑを直線で結びラペル返り線とする。ラペル幅線60mmとの交点をⓒとする。上襟の一部とラペルを図のようにスケッチ(緑線)する。
②ラペル返り線(ピンク色)をミラー軸にしてラペルを反転する。反転したゴージラインをラペル返り線から25mm延長し、前襟ぐり線(緑線)をひく。
③ラペル返り線をミラー軸に、作成した前襟ぐり線を反転(緑線)する。

【図4】①赤丸印ⓥから襟付け線寸法ⓧ(赤実線)を半径に、円弧を描く。赤丸印ⓦから襟外回り線寸法ⓨ(赤破線)を半径に円弧を描く。2つの円弧に外接する直線をひき、上襟の後中心線とする。図のように、襟付け線、襟腰線、襟外回り線をひく。
②上襟を取り出す。
③ 釦23mm×2個を図の位置に付けて、3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、④トワルを組み立て確認する。

4. 2枚袖を作成する
【図5】①図1袖パターンの補助線を消して整理したものを用意する。前後シルエット線を袖幅線中点から直下してひく。
②袖中心線を袖口線交点で10mm(黒線)前移動する。肘線交点赤丸印を回転中心に更に袖口線で20mm(赤線)前へ回転する。そこから袖口幅260mmの1/4、65mmを左右直角にひき袖口線とする。肘線で図の寸法を繰り込み新たな前後シルエット線(緑線)をつながり良い曲線でひく。
③内袖と外袖の切替線を図のようにひく。
④釦20mm×4個を図の位置に付ける。外袖に重なっている内袖を反転して取り出す。
⑤3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、トワルを組み立て確認する。

5. ハーフパンツ・スローパーをトワルチェックする
【図6】①ACS_レディス(パンツ)ボディから作成したパンツ・スローパーを用意する。膝線上に50mm平行な線をひく。
②その線から取り出し、ハーフパンツ・スローパーとする。丈方向の運動ゆとりを加える為に、赤丸印回転中心にして後股上線を15mm開く。
③ 30mm丈のウエストベルトを合わせて3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、④トワルを組み立て確認する。

6. フレアーハーフパンツをつくる
【図7】①前ハーフパンツのヒップ線と裾線をセンタープレス線(緑線)交点から脇線までをそれぞれ2等分した切り開き線ⓐをひく。右側へ切り開き線ⓑをひく。
②後ハーフパンツセンタープレス線(緑線)両側に、前ハーフパンツで割り出した寸法を元に切り開き線ⓒとⓓを図のようにひく。
③各切り開き線を、赤丸印を回転中心に図の寸法を開く。前後のセンタープレス線は両側に25mmずつ開き垂直線とする。裾を開いた反動で、前後2本のウエストダーツ分量が減少するので、それぞれ1本ダーツにまとめパターン整理する。

【図8】① 3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、②トワルを組み立て確認する。

7. ハーフパンツに重ねる前ラップスカートパーツをつくる
【図9】①ACS_レディス(セットイン)ボディから作成したAラインスカート・スローパーを丈50mm短くして用意し、②3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、ACS_レディス(パンツ)ボディにトワルを組み立て確認する。
③赤丸印を回転中心に、図の寸法を開き裾線を引き直しフレアースカートスローパーとする。
④トワルを組み立て確認する。

【図10】①図9の前フレアースカート・スローパーを用意する。前中心線をミラー軸に反転(緑線)する。ウエスト線で70mmⓐと裾線で45mmⓑを結びラップスカート山折れ線とする。ウエスト線で45mmⓒと裾線で45mmⓓを結んで谷折れ線とする。
②図の様にサイドプリーツ展開する。
③ 作成したラップ前スカートと合わせ3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、④前面から見てラップスカート風、背面から見てハーフパンツのトワルを組み立て確認する。

8.クロプドテーラードジャケットとスカート風ハーフパンツをコーディネートチェックをする
【図11】①3Dメニュー[PMプリフォーム]で縫合設定し、②Ladies human bodyにトワルを組み立てコーディーネートバランスを確認する。

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関川 政春(セキカワ マサハル) 2002年~2017年 国際トータルファッション専門学校 校長 現在は校長を退任し、同校の非常勤講師としてアパレルCAD教育に携わる 2017年6月に デジタルトワル 研究についての書籍出版と同時にウェブサイトを公開 ※下記参照 |
| 活動 |
ファッションビジネス学会全国大会(2016年開催)で、3Dトワルを活用した「婦人テーラードジャケットのパターン&3Dシミュレーション検証」を発表 2017年11月25日開催のファッションビジネス学会全国大会において、デジタルトワル の活用事例を発表 |
| ウェブサイト | http://masa-cad.com/ |
| 出版書籍 | 3面構成テーラードジャケットを極めるpart3 Bar Jacket編【電子書籍】 |

