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東レACS クラウド型縫製仕様書・帳票連携システム発売 外部既存ツールも採用(繊研新聞掲載)

この記事は『繊研新聞』を発行する繊研新聞社の転載許諾を受けています。

2020年8月28日 繊研新聞掲載

東レACS クラウド型縫製仕様書・帳票連携システム発売 外部既存ツールも採用

東レACSは、クラウド型縫製仕様書・帳票連携システム「サイフォームマジック・クラウド」を9月に発売する。縫製仕様書作成ツールとして広く利用されているシステムをクラウドサービスで提供し、アパレルのデジタル化を推進するDX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューションに進化させる。クラウド型CAD(コンピューターによる設計)システム「クレアコンポⅡ」への入れ替えもめどがつき、今後サプライチェーンの各プロセスをクラウドベースでつなぎ、アパレル業界の課題を解決するソリューション提供に注力する。システム販売からサービス提供への事業改革に本格的に取り組むことになる。(監物敏充)

 サイフォームマジック・クラウドは、アマゾンのクラウドサービス「AWS」を利用し、東レACSがシステム運用する。既存の「サイフォームマジック」と完全互換で、そのデータを利用でき、既存ユーザーには移行メニューも用意されている。クレアコンポⅡのCADデータとの連携もできる。

 ユーザーはシステム運用から解放されるだけでなく、アパレルの企画から生産までの工程間のやり取りをデジタル化して業務を効率化、さらに業務フローも変えていく業務改革に活用できる。価格は基本料金15万円、年額使用料3万円、データベース利用10ギガ1万2000円から。

 工場向けの進捗管理システム「サイフォームマジック工場コックピット」も同時発売する。オペレーターが小型無線ボタンを押すことで生産数をカウントする。生産計画と実際の生産数をパソコンやスマートフォンのブラウザーで表示・比較できる。そのデータを基に生産日報作成や工程分析ができる。岩崎通信の協力でハード価格を抑え、ハード一式40万円、ソフト基本料は40万円、年額使用料15万円。

 外部とのコラボレーションによるアパレル企業の課題解決ソリューションの提供も今後の重要な戦略だ。3Dデータからリアルな画像・映像を生成する3Dフォトレンダラー=2面にFB用語解説「レンダリング」=「キーショット」(Luxion開発)の販売もその一環。販売代理店業務を始めた。直感的なインターフェイスで、専門的な知識やハード、トレーニングなしで写真品質の画像やアニメーションが作成できる。低価格も特徴。クレアコンポⅡの3Dモジュール「パターンマジックⅡ3D」との連携でデジタルカタログやオンライン展示会など3Dの活用シーンを広げ、CG制作を効率化し管理を容易にする。

 「新型コロナを経験し、DXを真剣に考える経営者は多い」ことに応え、「システム販売でなく、一緒に会社を変えていく東レACSに変わっていく」と松田浩社長はいう。そのため、外部からコンサルタントを招き社内教育も始めた。また、アパレル企業のキーマンから課題の聞き取り作業も進めている。外部コラボの対象も「デジタルでコミュニケーションでき、アパレルでも使いこなせる」ツールを積極的に広げていく。

サイフォームのブランドロゴも刷新した