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プレスリリース


新しいアプローチのオーダー事業構築へプロジェクト開始 (株)三陽商会

2019年4月1日 アパレル工業新聞掲載

服つくりの未来を創る - 「新しいアプローチのオーダー事業構築へプロジェクト開始 (株)三陽商会」

 AI(人工知能)を活用した3D自動採寸システムのいくつかが世の中に出ている。ただ、衣服設計にむけた人体構造理論、衣服設計理論をきちんと踏襲した採寸ロジックを持つシステムはまだまだ少ないように思える。

 こうした中、世界的にも進んでいる日本の3Dテクノロジーと3D学術研究および日本の企業が本来持つ強みである「技術力」や高度な「現場力」を生かすことによる、新たな産業社会の構築を目指す企業が出てきた。

 三陽商会では、3D人体データを活用したまったく新しいアプローチのオーダー事業構築を目指し、二〇一八年十一月、技術開発プロジェクトを立ち上げた。これは①高度な設計技術(三陽商会)②3D・CAD、スキャナー、採寸ソフトといった3Dテクノロジー(東レACS、スペースビジョン)③衣服のための人体構造学、人体分析などの3D人体研究によるノウハウ(京都女子大学・渡邊敬子氏)が融合されたプロジェクトである。

 パタンナーの3D設計技術力アップを目指した渡邊氏によるレクチャー(衣服向け人体構造学や3D技術や分析手法)および3D・CAD(東レACS)の習得から始めている。続いて、渡邊氏によってターゲットボディーのための人体分析を3Dスキャンデータ(スペースビジョン)、解析ソフトを使って行われる。3D分析結果と三陽商会の設計技術を融合して3Dテクノロジーでしか実現できない高度な設計技術の確立、さらには新しいオーダーシステム(東レACSのクレアコンポⅡMF)への展開を目指している。

 東レACSは、今後もあらゆる先進的な試みに参画しながら新しい時代に対応したCADを開発し続けます。