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東レACS「「クレアコンポⅡ」への移行を加速」繊研新聞掲載

2017年1月27日 繊研新聞掲載

「クレアコンポⅡ」への移行を加速

 東レACSは今春、3D機能をさらに強化したアパレルCAD「クレアコンポⅡ」バージョン4をリリースする。17年は、ⅠからⅡへの切り替えを促進する。これと並行してセミオーダー支援ツール開発を急ぐ。さらに「設計工程での品質向上を支援する3Dツール」の確立が中期的なテーマだ。
 同社は14年にリリースしたクレアコンポⅡのクラウド化を進め、個人ユーザー向け、中小企業向け、大手向けとCADクラウドサービスのメニューを整えた。16年は新規ユーザーを中心にⅡが売り上げを伸ばし、その額でもⅠを上回るが、大手中心に既存ユーザーの切り替えはまだ本格化していない。「ウィンドウズ10への切り替えがトリガー」になるとみており、Ⅱへの移行をスムーズに実行する支援に注力する。
 同時に、アパレル産業の環境変化は大量生産に合わせた事業モデルを「個への対応」を可能にするモデル転換を求めているとみて、これを支援するツール・ソリューションの開発・提供に取り組む。これら二つが17~19年度の中期経営計画の柱となる。
 今取り組んでいるのは、セミオーダーを支援するツール群の開発だ。CADのグレーディングソフトや3Dツール、縫製仕様書システムなどを組み合わせたものになる。セミオーダー向けのパッケージは既にあるが、パッケージではな く新しい技術を生かし利用企業のニーズに合わせた最適な組み合わせを提供する提案型ビジネスとする。そこにはいずれ、AI(人工知能)やVR(仮想現実)の技術も活用されるとも予想する。
 あるアパレル企業とともに取り組みを進めており「個への対応の全てが次期中計でできるものではないが、さらに次の中計に向けて準備を進める」考えだ。
Ⅱの新バージョンは、昨年加えたデジタルトワルの実用性を高めたものになる予定だ。3月の大阪ミシンショーで披露する。また、セミオーダー支援ソリューションのプレゼンテーションも予定している。