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東レACS「セミオーダーを強化」アパレル工業新聞掲載

2016年12月1日 アパレル工業新聞掲載

東レACS「セミオーダーを強化」~提案型ビジネスの柱に~

 「日本のアパレルが生き残るには、個別対応をいかに合理的に出来るかがポイント。ブランドをどこかから持って来て大量に作って売るというビジネスモデルは時代に合わない」と話すのは東レACSの多田明博社長。同社は2017年がスタートの中計で、柱の一つに提案型ビジネスの強化をうたい、その中でセミオーダーへの対応を中心に据える。
 多田社長によると、セミオーダーは広がりがあり、①袖を少し直す程度の既製服に近いもの②パーツを好みで組み合わせるなどシェープやフォルム自体を変えるもの③究極の個別対応、に分かれる。東レACSでは、来年3月に開かれる大阪ミシンショーでセミオーダー対応をプレゼンテーションの目玉にする。
 同社がセミオーダー対応の提案型ビジネスを積極的に推進するのは、市場環境の変化とともに、グレーディングのノウハウや3Dによるデジタルトワルなど「今までのノウハウの集積がある」(多田社長)ため。企画・設計段階でのセミオーダー対応のソフトのほか「企画と縫製のつなぎの部分」(同)である仕様書にも力をいれる。従来、パッケージソフトで「マジックフィット」を展開していたが、「今後は適用範囲を広げるため、パッケージではなく、部品を用意して要望を聞いて納品する。まさにソフトウエアのセミオーダーで提案型にする」(同)考えである。