プレスリリース


東レACS「服つくりへの想い」アパレル工業新聞コラム掲載=第10回=デジタル技術で個への対応

2017年4月1日 アパレル工業新聞掲載

東レACS「服つくりへの想い」アパレル工業新聞コラム掲載=第10回=デジタル技術で個への対応

 近年、衣料品が正規価格で売り切れず、セールで価格を下げることが常態化しつつあります。消費不況の要因として市場の縮小に加えグローバルSPAの市場の侵食の影響が大きいと考えられます。グローバルSPAのビジネスは世界中に販路を持つことで低価格化を実現し、社内に数百人のデザイナーを抱えて次々と新作を打ち出す、企画から生産・陳列までのリードタイムを週単位にするなどの仕組みができあがっています。日本のアパレル企業はこのような企業との差別化が必要になります。
 消費者にとって「私のための一着」オートクチュールは1つの理想ですが、今まではあまりにも高価で高嶺の花でしかありませんでした。けれども近年のデジタル技術の発展により既製服に近い価格で提供できる可能性が出てきました。「私のための一着」への対応はグローバルSPAが実現できない差別化になります。この考えの下で弊社はセミ・オーダーに取り組むお客様へソリューションを提案することにしました。
 セミ・オーダーの設計工程にも既製服と同様に型紙作成、マーキング、仕様書作成などがありますが、受注毎に作業が必要になり、個人の体型にフィットさせるための細かいサイズ補正を行うのは労力がかかり、結果、価格が高くなります。コストを抑えつつ消費者の要求に応えることが課題になります。そこで東レACSの「セミ・オーダーソリューション」ではこれらの設計工程の改善を提案します。
 セミ・オーダーソリューションは2つの仕組みで構成されています。1つは自動処理、もう1つは「匠による一手間」。1つ目の自動処理はあらかじめデータベースに基本サイズの型紙パーツや型紙補正ルール、仕様情報などを登録します。これらを使いデザインの組合せ対応、寸法・姿勢などの型紙補正、仕様書作成を自動処理します。これにより徹底した省力化を実現します。2つ目の「匠による一手間」はデジタルトワル(3Dで仮想的に仮縫いをしてトワルチェックする弊社のツール)を用います。先ほどの自動作成された型紙に対してデジタルトワルを用いてチェックをして細部の修正をします。これにより品質を向上させることができます。これらの仕組みにより低コストと高品質の両立を実現します。
 セミ・オーダーソリューションはお客様の課題毎に既存のクレアコンポⅡを基盤とし、自動処理やデジタルトワル、仕様書システムからツールを組み合わせて提案します。
 セミ・オーダーには在庫リスクの低減・安定した利益率の確保・顧客満足の向上などの企業側のメリットがあります。